とねきっずの
保育環境

ープログラムー

プログラム

生命の輝きを生み出す
「こと」
〜探求の活動〜

とねの会こども園は、こどもひとりひとりの関心に寄り添いたいと考えています。

こどもみずからが感じた“ふしぎ”を探求できるよう、取組のきっかけとなる環境を整え
次の展開を用意することで、さらなる探求心を刺激します。
探求への意欲を高めたり、科学的な思考にもつながる体験を用意します。

「探求する意欲」を
高める取り組み

物事に興味を持って追求しようとする気持ちや、科学に取り組む過程で生じる人間の本質的な感情や思いは、人が持つ生命の輝きかもしれません。
　
探求する意欲を高めるために我々ができることとして次のことを大切にしています。
①日常的に試行錯誤できる環境づくり
②こどもの興味関心に寄り添い意欲を引き出すこと
③科学的な思考に繋がる体験となるように見守り必要な声かけを行うこと

日常のこどもの興味から探求心を育むとねの会こども園独自の取組み事例を紹介します。

試行錯誤できる園庭環境

幼児クラス前の園庭には、こどもたちが自分で試してみたいと思えるような物を用意して、実際に試していく中で、遊びを発展していける環境を用意し続けるようにしています。

【作業机】
　土・砂・水・調理器具で思い思いに集中して遊びます。花壇から摘んできた花を使ったり、性質の異なる土や砂・水を混ぜてみたりします。見立て遊びのような中から、混ぜ度合いによって違いがあることを自然と体験します。
【木球転がしボード】
　どう転がるだろうか？と予測しながら自在に木球が転がるコースをつくります。
【土の傾斜地】
　材料を使って、自分たちの遊びを創り出します。
【光遊び場】
　太陽光を手鏡で反射させた光が赤・青・黄などになります。どういう条件の時に光が出現するか？等の気づきが生まれます。
【水遊び】
　ウォータースライダー、散水機、じゃぶじゃぶ池、３種類のポンプ（手押し・透明・噴水）、　手回し式噴水、サイフォンの原理を利用した装置、巨大水槽等、様々な水を利用した遊びを展開できる環境を用意しています。保育者も予想しなかったような遊び方に発展することもあります。

論文としてソニー教育財団へ投稿し、奨励園に選ばれました。/次の活動含む
　　　（論文：　試行錯誤できる園庭環境とひと・ものとの関わりの中に観る科学する心　）

ふしぎをみつけよう

「こどもたちの興味があることから活動を考えたい」という思いから職員間で話し合い「そもそも、今どんなことに興味があるのか園庭や園の敷地内で、ふしぎに思うものやおもしろいと思うものを探してみるのはどうだろう」と考え、以下のような活動を行いました。（満４歳児クラス／めだか組）

① 園庭の築山に擬音語・擬態語にあてはまるものを探しに行きました。
② こども自身がふしぎに思うものを探しました。
③ 持ってきたものを顕微鏡で観察したり図鑑で調べたりしました。
④ 保育者はこどもの興味に寄せて声掛けするなどをしました。
⑤ 保育者が見守りながら一人ひとり紙1枚に研究成果をまとめました。

めだか山創り

「生態系への興味に繋がる活動をしたい」という思いから職員間で話し合い、築山で草花や虫を見ることはあっても、山全体として考えることが難しく、水辺との関係が不明瞭なため、クラス前に小さな築山や池を創り「めだか山創り」というプログラムを展開しました。

４月１．こども達が道具を選び自分で築山の黒土をクラス前に運びました。
　　２．こども達は自分立ちで創るお山の設計図を作り、何度も土を運んでお山（めだか山）にしました。
　　３．散歩に行き、植えたい草花を採ってきて植えました。
５月４．築山（げんき山）から草花を採り、めだか山に移植しました。
　　５．めだか山に川を作り、その先に池をつくりました。
　　６．崩れやすいめだか山を赤土も使って固めることにしました。
　　７．どうすれば池に水がたまるか実験を繰り返していました。
６月８．池に水をためることに成功し、生き物を入れて観察することができました。

らぼ・とねきっず

年長となるばんび（満５歳児）組で行う幼児期に適した実験を行う活動です。

これまでの生活・園での遊びや活動などの体験から感じてきたことを、結び付けて考えられる要素を用意することで、物事を関連づけて考えられるような思考に繋がるきっかけとなります。
目の前の事象・現象に集中できるよう少人数で行います。先生は内容を一方的・教示的に伝えるのではなく、こどもが気づいたり、考える時間を大切にします。こどもたちにとっては、新鮮で楽しい時間の中で、深い気づきに繋がる様子も見られます。